キャッサバといえば、土壌を選ばず、投資資金も少なくて済む植物だ。キャッサバは現在、貧困削減に資する植物から、ベトナム、世界の経済マップで一定の地位を勝ち取った植物へと成長した。昨年のキャッサバ及び関連製品の輸出は、2022年比で微減したものの、依然として輸出額10億ドルを超えている。 Tay Ninh省には、キャッサバの栽培に適した土壌が広がる地域があり、特に節水施水システムの導...
ベトナム農業の記事一覧
水は川にあり、空にもある。では、なぜメコンデルタ地方には水が不足しているのか。この疑問に対して、専門家たちは地域の保水方法に目を向けた。 1980年から2023年、メコン川は毎年4,430億m3もの水をメコンデルタ地方に運んでおり、域内の水量も320億m3に達する。同地域では、メコン川が上流から運んでくる水に頼って生活が営まれている。つまり、メコン川上流における各種開発活動は、下...
ベトナムの年間肥料消費量は1,100万トンに達しているのに反して、国内で生産される肥料は800万トンに留まっており、消費と供給のバランスが取れていない。肥料生産現場では、生産原料となる尿素やリン酸二水素カルシウムなどは余剰傾向にあり、カリや有機肥料などは不足している。その結果、国内消費用のDAP肥料の40%、カリ肥料の100%は輸出に頼らざるをえない状況だ。 国内の尿素肥料の需要...
Hoang Long Vina生産貿易社は2023年から2024年の冬春期、Phu Yen省Phu Hoa県で活動するHoa Quang Nam農業合作社と協力して、新世代バイオ肥料Agrilong(カリ・シリカ・有機)の使用試験を実施した。 新世代肥料Aglilongは、稲の倒伏問題を解決し、そこから収穫コストの削減、生産性・品質の向上、農家の収入の向上を目的に研究・開発された...
Gia Lai省では、干ばつの影響で380haの作物栽培用地が被害を受けている。干ばつ被害を受けた380haのうち、面積70%以上が被害を受けたのが120ha、50~70%の被害を受けたのが160ha、残りの55haの被害面積は30~50%だった。このうち270haが稲作用地で、被害総額は100億ドン(約6,173万円)近くに上っている。 このほか、▽コーヒー農園364ha、▽コ...
Syngenta Viet Namは4月26日、Vinh Long省でメコンデルタ地方における安全で効果的なドローン使用を目的とした、農薬散布ドローンの操縦講習会を開催し、230人が参加した。 現代的な農業で重要なテクノロジーの応用の1つとして多くの耳目を集めているのが、農業生産過程におけるドローンの使用だ。手作業の伝統的農業と比較すレバ、ドローン使用によって生まれる効率の高さは...
Nestle Viet Namは4月24日、ベトナムの持続可能な発展のための企業評議会、関係各省、委員会、組織の代表とともに、2050年の温室効果ガス排出量ゼロの達成に貢献するためのサプライチェーン全体における排出量削減の取り組みに関する方向性、プロセス、削減イニシアチブなどについて、意見交換会を実施した。 Nestle Viet Namは2020年、「Nestle Net Ze...
農業農村開発省は4月25日、Tra Vinh省人民委員会と「メコンデルタ内陸部及び沿岸部における気候変動に対応した持続可能なエコ、スマート農業システムへの変革プロジェクトの技術的コンサルティングと実施」(STAR-FARMプロジェクト)に関するセミナーを共催した。 同プロジェクトは、国際連合食糧農業機関(FAO)を通して、EUに支援される。同プロジェクトの支援を受けているのは、D...
メコンデルタ地方An Giang、Dong Thap、Kien Giang3省の合作社、農家と協力する企業10社は、20万haの低炭素稲作の支援を受けられることになった。 An Giang省農業農村開発局はこのほど、オランダ開発機構(SNV)と協力して、メコンデルタ地方における気候変動に対応した持続可能な稲作チェーンへの変革プロジェクト(TRVCプロジェクト)に関するセミナーを開...
Tra Vinh省農業農村開発局によると、昨今の厳しい暑さの影響で、バナメイエビ養殖面積122ha、ブラックタイガー249haが大きな被害を受けていることがわかった。 今回被害を受けているエビのほとんどが、放流から25日~50日経過したもので、暑さの影響によって、白点病、急性肝膵臓壊死症など各種感染症が広がっている。被害を受けている養殖池のほとんどが、通常の養殖法を取り入れ、池を...