2023年G20農相会合が6月15日から18日までインドのハイデラバードで開催された。ベトナムはG20のメンバーには名を連ねていないが、インド政府がベトナムを特別招待国として招き、農業分野における様々な問題について話し合った。 今年のG20会合は、「ひとつの地球・ひとつの家・ひとつの未来」をテーマに、▽食料安全保障と栄養、▽スマート農法へのアプローチと持続可能な農業、▽包括的な食...
ベトナム農業の記事一覧
農業農村開発省によると、2023年年初5か月の農林水産貿易総額が369億6,000万ドルに達する見込みだ。このうち、輸出額は202億6,000万ドルで、前年同期比で11.1%減少した。この結果、年初5か月は35億5,000万ドルの貿易黒字となった。 主な輸出先市場は、中国(20.4%)、米国(19.8%)、日本(7.8%)となり、この3か国でほぼ半分を占めている。部門別輸出額は、...
厳しい暑さが続く昨今、度重なる停電が発生し、Nam Dinh省のエビ養殖農家はまだ成長途中のエビを出荷せざるを得なくなるだけでなく、生産コストの増加によって、新たな稚魚の放流を躊躇うような状況に陥っている。 同省Hai Hau県の集中エビ養殖エリアでは、普段の静寂がかき消されるように、ところどころで発電機がうなりをあげていた。酷暑と停電によって、成長し切っていないエビの出荷準備を...
住民居住区に点在する小規模食肉処理施設を撤去するという決意のもと、Binh Dinh省は集中食肉処理工場を新設し、現在3つの工場が稼働している。 同省は4月末、省内5村に点在する150か所の小規模食肉処理場の閉鎖を進めるプロジェクトを施行した。同プロジェクトでは、住民居住区内の処理場の閉鎖、解体のための支援として、1世帯あたり500万ドン(2万8,900円)が支援される。また、集...
酷暑が続く6月、Thanh Hoa省の養鶏場を停電が襲った。40℃を超える日中、オーナーのTrinhさんは発電機を駆使して、養鶏場内の温度管理に努めたが間に合わなかった。たった1時間のうちに、彼は5,000羽の鶏を次々と失ってしまったのだ。 Trinhさんは、同省Yen Trung村で最大となる2,000m2の大規模養鶏場を運営しており、閉鎖型生産モデルを用いて、4万羽の鶏を飼育...
専門家たちは、海上養殖の潜在性と強みを発揮するために最も必要なことは、質の高い人材の育成であると指摘している。 ベトナムの海岸線は長く、大規模海上養殖における大きな潜在性を有しており、海上養殖利用可能面積は50haに上ると言われている。政府首相が承認したベトナム水産開発戦略によると、海上養殖を大規模生産部門に成長させ、安全、効果的、持続可能で環境にやさしいブランドを作り上げること...
2023年6月初旬までで、エビの価格が4月比で40%も急落している。一方で、稚魚、飼料にかかるコストは軒並み上昇しており、メコンデルタ地方で活動するエビ養殖農家は大きな負債を抱える結果になっている。 ベトナム水産品加工輸出協会(VASEP)によると、ここ数か月のブラックタイガーとバナメイエビの価格急落は、輸出の急減が原因だと言われている。各企業のエビ輸出受注量は20~50%減少し...
2023年のベトナムの優秀農業経営者100人が選出された。このうち、Tra Vinh省の農家が年収1,400億ドン(約8億900万円)を記録(昨年の2倍の額)、42名が年収30億ドン(約1,700万円)を達成、100名の平均月収は2億5,000万ドン(約145万円)となった。今年の選出過程で目立ったのは、エコツーリズムや循環農業経済モデルの開発の他、有益な発明などを開発した農家が多かっ...
6月8日の国内コーヒー市場では、コーヒー価格がこれまで見たことがないほど上昇し、前日比で800ドン(約4.6円)増の1kgあたり6万3,000ドン(約364円)の過去最高額を記録した。コーヒー価格の度重なる上昇の原因は、供給量が需要を下回っているところにあり、この状況は年末まで続くと予測されている。 ここ10年、ベトナムのコーヒー豆の価格は1kgあたり3万5,000~4万ドン(約...
設立・稼働から19年、ホーチミン市ハイテク農業パークは徐々に拡大され、全国の伝統的農業におけるハイテク導入への転換を牽引してきた。ハイテク応用農業の発展は、ホーチミン市はもちろん、ベトナム全土の農業発展、生産性、製品の品質、都市サービスの向上において不可欠のもので、持続可能な輸出へと繋がる重要な事項だと考えられている。 2004年に設立されたホーチミン市ハイテク農業パークは、ハイ...